【連載2】 心・技・体
みなさんは、スポーツにおける「心技体」とは、どんなことを意味すると思い
ますか?この連載における「心」は、メンタル面・心理面・精神力・気持ちの
強さ・ハートが強いなどの意味で使います。また、「技」は、技術(テクニック)・
技能(スキル)・作戦・戦術などとしましょう。さらに、「体」は、体力・身体・筋力・
体格・コンディショニングなどです。そこで、この心技体のバランスを考えた
強化をすればどうなると思いますか?
第1回でも述べたように、日本のスポーツ界において、「技・体」の指導や
練習は、かなりの時間を費やしています。しかし、スポーツ先進諸国と
言われる諸外国と比較した時、日本の選手の方が練習時間は長いのに、
オリンピックなどでは勝てないのです。例えば、最近までオリンピックでは、
アメリカが約100個前後のメダルを獲得、日本は10数個しか獲得して
いなかった事実をご存知でしょうか?練習時間の短い国がなぜ、これほど
までにメダルを獲得しているのでしょうか?そこには、オリンピックトレー
ニングセンターなどを中心としたスポーツ科学の応用があると言われて
います。ただ、日本でも前回のアテネオリンピックでは、文部科学省や
国立スポーツ科学センターなどの取り組みなどもあって、メダルが倍
増しています。
それでは、なぜスポーツ科学を取り入れるとなぜ試合で勝てるようになるので
しょうか?その答えに、「質の高い練習で選手がより早く合理的に上達する」
とか「試合で勝つ可能性を高める方法がある」ということが考えられます。
短い時間でより効率的に効果を出す、試合で勝つ可能性を追求した方法を
使うなどの合理的・論理的な考えが、試合で勝つということにつながるのだと
考えられます。これがみなさんの生活ではいかがでしょうか?たとえば、
�@受験だと、質の高い毎日のいい勉強をすれば、学力がつくし、その結果は
入試での成功につながると思いませんか?�Aビジネスだと、やる気を持ち
しっかりした仕事をすれば労働生産力はあがるし、結果として個人の成功や
会社としてのお金儲け(ビジネス)での成功が見えてくるでしょう。
日本では、伝統的に練習を多くやればうまくなるという考え方がされてきました。
選手にきつい練習をさせ、追い込めば、また練習を多くやれば精神力はつく
などという古い考え方が科学的なメンタル面のトレーニングを、海外より遅れ
させたのです。受験もたくさん勉強すれば合格する、仕事も多くの時間働けば
儲かるなどと思われがちです。確かに、スポーツにおいては、昔からやられた
方法でもメンタル面が強くなった選手もいたでしょうが、落ちこぼれていった
選手の方が多かったのも事実です。
このようなことから、質の高い(内容の濃い・中身のある)練習(仕事・受験勉強)
をすれば、もっと成功の可能性が高まるはずです。
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ますか?この連載における「心」は、メンタル面・心理面・精神力・気持ちの
強さ・ハートが強いなどの意味で使います。また、「技」は、技術(テクニック)・
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体格・コンディショニングなどです。そこで、この心技体のバランスを考えた
強化をすればどうなると思いますか?
第1回でも述べたように、日本のスポーツ界において、「技・体」の指導や
練習は、かなりの時間を費やしています。しかし、スポーツ先進諸国と
言われる諸外国と比較した時、日本の選手の方が練習時間は長いのに、
オリンピックなどでは勝てないのです。例えば、最近までオリンピックでは、
アメリカが約100個前後のメダルを獲得、日本は10数個しか獲得して
いなかった事実をご存知でしょうか?練習時間の短い国がなぜ、これほど
までにメダルを獲得しているのでしょうか?そこには、オリンピックトレー
ニングセンターなどを中心としたスポーツ科学の応用があると言われて
います。ただ、日本でも前回のアテネオリンピックでは、文部科学省や
国立スポーツ科学センターなどの取り組みなどもあって、メダルが倍
増しています。
それでは、なぜスポーツ科学を取り入れるとなぜ試合で勝てるようになるので
しょうか?その答えに、「質の高い練習で選手がより早く合理的に上達する」
とか「試合で勝つ可能性を高める方法がある」ということが考えられます。
短い時間でより効率的に効果を出す、試合で勝つ可能性を追求した方法を
使うなどの合理的・論理的な考えが、試合で勝つということにつながるのだと
考えられます。これがみなさんの生活ではいかがでしょうか?たとえば、
�@受験だと、質の高い毎日のいい勉強をすれば、学力がつくし、その結果は
入試での成功につながると思いませんか?�Aビジネスだと、やる気を持ち
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日本では、伝統的に練習を多くやればうまくなるという考え方がされてきました。
選手にきつい練習をさせ、追い込めば、また練習を多くやれば精神力はつく
などという古い考え方が科学的なメンタル面のトレーニングを、海外より遅れ
させたのです。受験もたくさん勉強すれば合格する、仕事も多くの時間働けば
儲かるなどと思われがちです。確かに、スポーツにおいては、昔からやられた
方法でもメンタル面が強くなった選手もいたでしょうが、落ちこぼれていった
選手の方が多かったのも事実です。
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