ビリヤードと日々の日記

趣味はビリヤード。エンジョイA級として細々とビリヤードを続けているプレイヤーの日記。近年はほとんど試合などに出れていません。元ブラッドワース使い。現在は極虎目のキュー達を使ってます。ツイッター「@blud9」やってます!

【連載3】メンタル面強化の歴史的背景

メンタル面を科学的にトレーニングするという考え方は、1950年代に
ソビエト社会主義国家のもと、オリンピックで勝て(メダルを獲得)
という命令が下り、多くの研究者やスポーツ関係者が、勝つための方法を
見つけ出したことからだという報告があります。つまり、オリンピックで勝つ
という目的のもとに、メンタル面強化のトレーニングが研究され、オリンピック
の大舞台で応用し、実践と研究を繰り返し、より効果的なメンタルトレー
ニングというものができました。


世界では、1976年のモントリオールオリンピックでの旧ソビエト旧東ドイツ
の素晴らしい成果を見て、アメリカなどの西洋諸国もメンタル面強化に取り
組み始めました。1984年のロサンゼルスオリンピックでは、アメリカが多く
のチームにメンタルトレーニングを導入し、素晴らしい成果を挙げたことが、
日本にもメンタルトレーニングが輸入されるきっかけになりました。日本体育
協会の心理班による「メンタルマネジメント研究」プロジェクトが1985年に
始まり、日本におけるメンタル面強化の研究や実践が始まりました。しかし
当時は、日本のスポーツ界にあるいろんな問題から、メンタル面強化の
考え方が受け入れられませんでした。


日本では「根性・精神力・気合・スパルタ教育」などの言葉が示すように、
コーチたちは、メンタル面の重要性は認識していたにもかかわらず、
どうすればメンタル面強化ができるのかが分からず、昔ながらの、練習を
多くするとか、追い込む練習、スパルタ練習が精神面強化の方法だと受け
取られていました。また、メンタル面が弱いという責任を選手に押しつけ、
コーチの「おまえは精神力がない、どうして力を発揮できないんだ、もっと
集中しろ、気合を入れろ、やる気を出せ、根性をだせ」という言葉だけの指示、
または限界まで追い込む練習が当たり前でした。


しかし、最近では、スポーツ心理学という学問(スポーツ科学)を背景とした、
より合理的・系統的・段階的なメンタル面強化の方法が普及してきました。
特に、先に述べたメンタルマネジメントプロジェクトが約17年継続され、
日本のスポーツ界に少しずつ普及していったのです。


一方、世界では、スポーツから始まったメンタルトレーニングが、新しい歩みを
始めました。それは、�@スポーツだけでなく、�Aビジネス、�B教育、�C健康、
�Dパフォーミングアーツ(ステージパフォーマンス)という分野にまで応用が
されるようになったのです。ビジネスならば、労働者のモチベーション向上、
人間関係改善のコミュニケーションスキル、ミスからの気持ちの切り替え、
ストレス解消など。また教育ならば、受験への応用や教師たちの指導など。
どの分野においても、このメンタルトレーニングが応用・活用されるように
なっていきました。



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