ビリヤードと日々の日記

趣味はビリヤード。エンジョイA級として細々とビリヤードを続けているプレイヤーの日記。近年はほとんど試合などに出れていません。元ブラッドワース使い。現在は極虎目のキュー達を使ってます。ツイッター「@blud9」やってます!

目的の違い

そーいや、これまたJPAの経験から書こうと思ってたことで、まだ
書けてなかったことがありました。


普通のナインボールのセットマッチとJPAの試合との「目的の違い」
です。


先日久しぶりにバグース秋葉原に行ったときにですね、たまたま
西尾Pが来てたんです。少しお話しまして、JPAについても話した
のですが、「セーフティが上手いSL3とかいるよねー」って言って
おられました。同感同感。

ただ、昔は、CクラスやBクラスなりたてくらいは、セーフティなど
せずに、絶対にイレに行った方がいいとか言われてました。僕の
ブランク前の学生時代に球を初めて数年は、もうずっとそんな
感じでした。


なぜか?


だって、ローボールでセーフティかけて、仮にファールとっても
取り切れないでしょ??


っていうのが理由だったように思います。


これはこれで確かにそう。


だって、通常のナインボールは、目的が「9番を入れること」にある
からですよね。取り切れる力のない頃から安易にセーフティに
逃げ道を作るよりは、狙っていった方が上達しやすいはずだ、
みたいな風潮ですよね。

大事なのは、“目的が9番を入れること”にあるということです。


ですので、極端な話ですが、試合などで、まだ取り切れる力のない
Cクラスくらいの方が格上の人に、とにかくその場だけでもなんとか
勝ちたいと思ったら、どんどん9番からめていく方が可能性が高いと
思います。コールショットでもありませんから、とにかく9番をからめて
強く撞く!みたいなね(笑)


僕は、通常のナインボールはパズルみたいなものと思えます。


配置を渡されて、いかに9番を入れるために途中のパズルを解いて
いくか、、、そんな感じでしょうか。穴前ばかりやストップショットの
連続でいいような簡単なパズルはスイスイ解けるでしょうけど、
制限のかかるダシが必要だったり、トラブルがあったりすれば、
どこでその難解なパズルを解くようにするか、、、そういう楽しみ
もありますよね。


ちょっと話は逸れますが、以前より常々、上手いプレイヤーと
強いプレイヤーがいるというふうに、当日記では分けて考えている
のですが、最近ちょっと思うようになってきたことがありまして。

上手いプレイヤーというのは、一つ一つのショットショットは確かに
上手いんですよね。でもなぜか取り切れなかったりする。逆に、
強いプレイヤーというのは、上手いなーと感じるようなところは
少なくても、なんだかんだで勝っていることが多い。

(もちろん、上級者は上手くて強い人は多いと思いますが)

これって、もしかしたら意識的なところなのかなと。上手いプレイヤー
は、目的が“上手さを求めること”に意識の重きがあり、9番を入れる
ことよりも一つ一つのショットの満足度に納得する。

一方、強いプレイヤーは、目的が“9番を入れること”、“勝つこと”
に多くの意識を持って行っているような気がします。

ま、単純にその日の練習の目的によっても、内容に満足するか
結果に満足するかが変わってくるくらいですから、ニュートラルな
状態でどちらに偏りがちかってところで分けられるのかもしれない
なーと最近ふと思いました。



で、JPAでのナインボール


これはもう、目的が「球を入れること」にあります。

とにかく、1個入れれば1点であり、実力に相応のよく出来たハンデ
があるため、そのプレイヤーにとっての1点は、ほぼみな等しく得点
になるわけです。(上限の無いSL9は除く)

同じ勝つにしても相手を離せばチームが得られる点数も増えますし、
同じ負けでも、球を少しでも入れていれば、チームの被害を少なく
出来ますしね。

だからこそ、初〜中級者でも、セーフティに意味が出てきます。
なんとなくでも分けたり離したりすることによって、相手が入れられず
よりいい配置で回ってくる可能性が高まります。たとえローボール
からミドルボールを取って回してしまっても、そこで取った得点は
大きな意味を持ってくるのですね。


極端な話ですが、1番〜8番までを入れて、9番を外して相手に入れ
られた場合、通常ナインボールではまったく意味なく1点献上なわけ
ですけど、JPAの試合だったら、こちらは8点、相手は2点。次の
ブレイクがあるので、まあ8点対3〜5点ってところですかね。結構
悪くないんじゃないでしょうか。



この、「目的の違い」に当初はだいぶ苦しんだ(泣)


例えば、通常ナインボールの序盤で難球があった場合、攻めるか
守るかを考えた時に、だいたい攻めていたのですが。。。ミスっても
最後まで取り切られるような感じでなくても、そこで数点きざまれる
ことがまあボディーブローのように効いてくる。それならきっちり
セーフティしておくべくね。


また、トラブルを壊すタイミングも、通常ナインボールならなるべく
早めに壊しに行きたいところですが、JPAでは、とりあえず、そこに
いたるまでの球をしっかりと取っておいて、無理せずセーフティって
いう選択が多いですかねー。


いやはや、目的が違うんだから、スタイルも違くなって当然っちゃあ
当然ですが、そうすんなりとはなかなか難しいもんですね。


おかげさまで、セーフティが上手くなったかな?(笑)


ま、そんな感じで目的の違いはしっかり認識しておくべきかなと
感じたのでした。




でもあれだなー、、、JPAやってるメンバーで、たとえばSL2くらい
だった人が数年でSL8や9まで上がったとかなかなか聞かない
もんなー、、、やっぱり若干セットマッチの試合のあの緊張感と
いうか、それに出続けてる人たちとのモチベーションの差ってのも
あるんだろうなー。そこにも違う意味の目的の違いがあるんだと
思いますね。




そんなこんなで、今の自分は一旦JPAはお休みしてますので、
メインは通常ナインボールかテンボール。練習の目的は内容。
試合の目的は結果。そんなふうに出来るといいなぁ。



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